ビズ・アサーティブが達成しょうとしているひとつは「自律型マネジメント」です。いま、これからの主流です。自律型とは目的、目標を共有し達成するために自分で自分の行動を律してチームワークすることです。
チームワークできるとは、チ-ムの各自が自分の役割を自分ひとりで達成できることです。手伝ってもらうと、手伝った人の生産性は落ちます。手伝った時間にできる仕事ができません。準備ができません。勉強ができません。そのカバーに入った人にも影響を及ぼします。するとチームは疲労し、チームの役割が果たせず、破綻します。
チームワークはひとりひとりの持つ能力を最大限引き出すことで、相乗効果が発揮されるものでなければなりません。しかしその能力が自分の役割に発揮されないようでは、その人の価値を値引きしたことになり尊重しなかったことになります。
弱小チームから常勝チームに変貌を遂げた強い時代の西武ライオンズはそれができていたそうです。試合前の選手同士の会話はなく、他のチームから移籍してきた選手は、仲が悪いのかと思ったそうですが、そうではなく自分の役割を果たせるように個々の選手がみんなそれぞれ考え準備に余念がなかったからです。
実際に起こった軍隊史上最大の惨事を題材にとった小説「八甲田山死の彷徨」を映画化した「八甲田山」では、ドラマであるにしても、任務に成功する隊と、全員が遭難する隊の違いがビジュアルで分かります。
成功する隊では、人員もチームワークできる範囲に絞り込み、遠回りしてでも冬山に体が馴染むようにコースとマイルスストーンを的確に設定、ひとりひとりに直接指導することで自律できるようにした上で、チームワークに乱れがでないように細かくマネジメントしています。
遭難する隊にはこのような配慮はほとんどなく、自律することもないのでトラブルが生じた場合には銘々の勝手な判断からほころびが生じていく姿が映し出されています。
プロ野球に良い事例があります。
選手たちと堤オーナーが顔合わせをするパーティでは、スーツのポケットを全部縫って手を入れられないようにした逸話も残っています。
地均しに成功した上で1986年に森祇晶(昌彦より改名)監督を招聘、生え抜きの選手も揃い常勝チームの座を確立しています。時間もかかっていますが一貫してチームワークのできるチーム作りをめざしていたようです。
リーダーシップの機能しているマネジメントの元で人の目線を気にせずに、チームワークができるスキル、つまり自立したスキルを高めることができるのです。
その因果関係を図にしたものが次の図です。
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