2013年2月26日火曜日

ビズ・アサーティブとアサーション権



ビズ・アサーティブとアサーション権

どうすればアサーティブなビジネス活動を高めることができるか、基礎から説明していきましょう。
人は生まれながらにして基本的な人権、アサーション権を持っています。

アサーション権とは、私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらえる権利のことで、人間の尊厳は誰を侵すことも、誰からも侵されるものではないことを意味しています。つまり人はそれぞれに自分であっていいのです。

アサーションは1960年代のアメリカで広がり普及しました。特に難解なことではなく、人は積極的に自己主張していいのだという考えですが、60年代アメリカでは黒人差別、女性差別を背景に若者が支持し、それぞれ成果をあげました。黒人に選挙権を与えた公民権運動、ウーマンリブ、反戦運動(ベトナム戦争)がそうです。

ただなんでもいいから積極的に自己主張したらいいということではなく、率直、誠実、対等、自己責任の4つのキーワードがアサーション権の核です。

アサーション権を意識していないと、自分や他者の価値を値引きしてしまい、自分の価値を自分が値引きした分だけ、損している気分が高まります。
行き場をなくした自分の鬱憤(うっぷん)は、妬み、恨み、嫉妬の原因になります。無用な他者との比較をする原因にもなります。

特に人が本来備えているはずの<無邪気なこどもの心>を抑えている傾向が強い人、つまり社会的規範に敏感な方ほど、その傾向も強くなりがちです。
やがてストレスは鬱憤(うっぷん)となって、抑圧した感情の表現が、突然感情的な行動として暴発してしまうことがあります。どう表現していいか分からないから暴発するのです。そこでアサーティブ、つまり率直、誠実、対等、自己責任を前提に表現するということです。

この問題は公私に言えることですが、ビジネスでの対策が「ビズ・アサーティブ」です。 

アサーティブな態度はリーダーシップと深く絡んでいます。リーダーシップは家庭でも求められます。幸福な個人生活を実現して、仕事への意欲の源泉にすると、安定した生涯を過ごしやすくなります。



アサーション~遠くにあるものを近づける活動は、自分や他者の価値を値引きしない、価値を差別する基準をもたないニュートルな位置に立つところからスタートします。
ビズ・アサーティブは、ビジネスのどのシーンを切りとっても、対立がなく自然なWIN-WINが構築できるだけでなく、個人、組織、共同体の幸福が無理なく共有、共感、共鳴できるようすることが目的です。

人は生まれながらにして基本的な人権としてアサーション権を持っていることに注目します。

アサーション権とは、私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらえる権利のことで、人間の尊厳は誰を侵すことも、誰からも侵されるものではないことを意味しています。つまり人はそれぞれに自分であっていいのです。

アサーション権を意識していないと、自分や他者の価値を値引きしてしまい、自分の価値を自分が値引きした分だけ、損している気分が高まります。行き場をなくした自分の言葉や感情は、自分にとっての損と映ってしまい、妬み、恨み、嫉妬の原因になります。無用な他者との比較をする原因にもなります。

アサーション権は100以上あると言われています。まとめ方で数も変わりますが、アサーション権を分かりやすくするためにシンプルに次の9つと全体に共通する基礎(じぶん外の力とじぶん内の力)にまとめています。

 1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
 2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利
 3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
 4.論理的な説明できなくてもいい権利
 5.自分の意見を主張しない権利
 6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
 7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
 8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
 9.周囲の期待に応えなくて良い権利 

この9つのアサーション権は、働く喜びが体感できるように、ビジネス以前の問題である「人を大事にする」「大事にされる権利がある」という大前提に立ち戻り、アサーションを核にしてマネジメントを構築するための核となるものです。
どれも当たり前のことですが、ビジネスの現場では、目先の問題に振り回されて後回しになることも少なくありません。そのことが組織にとってもデメリットになっていることが少なくないのです。未来は今日の行動の結果だからです。

人が尊重されることは、人の気持ちや、考え、意見、価値観も尊重されるということです。このアサーション権を納得し、確信できれば、アサーションはビジネスのかたちとして日常に反映され、結果として目的・目標達成に寄与します。
たとえばホスピタリティ、WIN-WINという概念もそのひとつです。これらは軽々しく流行語やテクニックにしてはいけないもので、普遍的な仕事の在り方です。

軽々しく扱うほど、「ホスピタリティ!」「ホスピタリティ!」といくら口うるさく叫んでも上辺ばかりの出来事になります。今日は「結婚記念日」で定時に帰らせてください」といっても仕事だから諦めて」というようなアサーション権が無視されている職場に定着することはありません。

私たちは、誰でも「幸せになりたい」と自分の欲求をもって良いし、自分の欲求は、他の人の欲求と同じくらい大切にしてもらいたいと思っても良いのです。自分の希望を述べて、依頼をしてもよく、自分の意見を持ち、表現することも、許されている権利なのです。

そこでWin-Lossになる危険がありますが、スイッチチェンジ(物の見方を変える)を使いWin-Lossにならない配慮が必要です。私たちには物の見方を変える自由があります。できる選択と行動の権利もあります。固定化したイメージで物事を見ずに変えられるものは変えていいのです。


仕方なく配慮するのではなく、積極的に配慮することでステークホルダー全員がWin-Winになる仕組みを作っていきましょう。

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